ノンフォーマル教育の可能性 丸山英樹 太田美幸著

第一章 教育と学校
第二章 ノンフォーマル教育とは何か
第六章 多文化社会の課題とノンフォーマル教育
第一章 教育と学校
①教育とは何を指しているのか
現代に通じる教育の生まれ―15∼16世紀・近代化の影響(産業革命と中世的共同体の解体)
現代に通じる教育―『発達への意図的・計画的・持続的介入』としての教育
②国民教育制度としての近代学校
国民国家を形成するために異なる民族を国民として統合する制度としての学校教育の誕生
『発達文化』―教育がそれに基づいて設計されるような文化(価値観、規範、信念の集合)
初期―支配階級の発達文化に依るヘゲモニー
教育改革―徐々に抑圧されてきた発達文化が学校教育に組み込めていく過程
③様々な教育のかたち
学校教育以外の教育の場での教育(non-formal)―近代学校とは目的や対象が異なる教育

学校教育に参加できない集団のための教育
学校教育とは異なる発達文化を持つ集団のための教育
など
第二章 ノンフォーマル教育とは何か
①近代学校とは異なる教育
ノンフォーマル教育―近代学校とは異なる教育
どのように異なるのか、二つの意味―『非正規』と『準定型』
②ノンフォーマル教育の二つの意味
二つの意味―上記
『非正規』―学校教育の制度の外側で行われる教育
『準定型』―形式がないわけではないが、カリキュラムや教師生徒の関係など形式が柔軟
『非定型』―インフォーマル―模倣や観察など、形式がない教育
インフォーマル教育の射程―『非正規』且『定型・準定型』、『準定型』且『正規・非正規』
インフォーマル教育が含む射程は広く、定義はコンテクストに依存し、普遍的ではない。
第六章 多文化社会の課題とノンフォーマル教育
①多文化社会における教育の課題
『発達文化』の多様性―言語の違いなどの問題の現れ
発達文化の違いをカバーするための『非正規』の教育の利用
e.g. 民族学校、外国人学校など
②異文化を生きる人々への学習支援
学習支援としてのノンフォーマル教育―中学校夜間学級
文化の違いや言語の壁に悩む人々、制度からはみ出てしまった人々への支援
③アイデンティティ形成の資源を獲得する
自文化への肯定的理解―異文化保持者の安定したアイデンティティ形成
自文化理解の場(機会)としてのノンフォーマル教育
多文化要素を含むアイデンティティの可能性―文化相対化、多角的な視野と批判的な思考

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