階層構造のなかの移民、マイノリティ 竹ノ下 弘久著

①社会階層論における移民の位置づけ
社会階層論の関心
―世代間(親子間)、世代内(本人の労働市場に参入後のプロセス)の社会移動と不平等
日本における社会階層論と移民
―『単一民族神話』―移民・エスニシティは語るに値せず
アメリカにおける社会階層論と移民
―研究多数―黒人の『貧困の継承』と『人種の継承』
②移民の社会階層をめぐる理論
編入様式論(ポステルら)
―受け入れ社会の制度的文脈を考察するため提唱される
―①受け入れ国の移民政策(入管政策、福祉政策、統合政策)
―②労働市場の構造(労働市場の階層化、分断化の構造、移民が吸収される階層的位置)
―③Ethnic Community(Communityの有無、役割、社会関係資本)の3つの次元に着目
(古典的同化理論VS)分節された同化理論
―移民グループや個々のケースに応じて多様な適応プロセスが存在する
―第一世代の編入様式(教育的背景、受け入れ国の政策など)の違いが親子関係を多様化
編入様式論と分節された同化理論の国際比較への応用(アメリカ以外の社会を分析する際)
―二つの理論はアメリカ社会を前提―国際比較には国ごとに異なる制度的文脈に留意
―留意すべき制度的文脈4つの次元
―①移民政策(出入国管理政策と統合プログラム)
―②労働市場(社会移動の可動性を制限する労働市場構造への着目)
―③福祉レジーム(福祉レジーム-自由・保守・社会民主主義―と労働市場への編入様式の関係)
(福祉レジームはある社会の福祉制度が依拠し前提とするIdeologicalな基盤)
―④教育システム(初等教育開始年齢、選抜分化の開始時期、階層化の程度・重要度)

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