速読多読 第五弾 トワイライト

速読多読 第五弾 トワイライト 重松清著

2016年12月24日
読了時間 3時間

現在は12月25日の早朝ですが、これは12月24日に読んだ分の振り返りだということをご了承ください。笑
昨日は一日友人と楽しく外出していたので、本は読目なかったのですが、一日一冊から二冊を読もうという挑戦は続けています。笑
今日は、今日までの何日間かずっと読んでこなかった小説を読むことにしました。そして、選んだ小説が重松清さんが著されたトワイライトという作品でした。
重松清さんは、自分が小学生のころから読み続けている作家であり、今も積読している著書が何冊かあります。

内容について
かつて抱いていた輝かしいはずの未来のほとんどは、現実になることなく朽ち果てていき、気が付けば誰もが平凡な人生の中を生きている。現実は時に残酷なものなのだ。登場人物たちも、そうした平凡な日常を生きる、未来に希望を抱くことができない人間のひとりだ。彼らは、小学生のころに埋めたタイムカプセルー希望ーを掘り起こすべく再会を果たす。その再会は、同時に未来がまだ希望だった頃の彼ら自身との再会でもあった。その残酷なめぐりあわせは、彼らの今をぐらつかせる。過去との対比の中で、彼らは哀れな今から目を背けることが出来なくなってしまうのだ。しかし、それでも彼らは生きていく。未来へと希望を託しながら。

だめだ…。小説の内容ってどうやって書くのが正解なのかがわからない…。
今の自分は、まだ20歳で。そんな自分にとって未来は、もちろん不安だらけではあるけれど、まだ”希望”なのかなと思う。
ただ、そんな若い自分でも、小学生のころに抱いていたような楽観的な将来観を持つことはできないし、小さいころ自分が自分自身に抱いていた可能性の感覚はあまりにも非現実的で、というよりもまぶしすぎて直視することを避けてしまいたくなる。
きっと過去に抱いていた未来への希望を直視しようとする時に感じるこの後ろめたさに似た感覚は、年を重ねるごとに大きくなるのだと思う。そして、それはきっと抱いていた希望や夢の未来と現実の間に空いてしまった無慈悲な距離の大きさに比例しているんだと思う。
もしかしたら、自分も将来いろんな形で、この物語の登場人物のように夢の将来と現実の開きに気づかされて、未来に大きな希望を抱くことができなくなる時が訪れるのかもしれない。
でも、絶対にそれは一時的な落ち込みで終わるものなんだと思う。どんなに望みどおりに生きられなくても、それでも人はみんな自分の未来を信じることができると思うから。この物語の最後も、主人公たちが新たな10年後の未来への希望を抱いて、タイムカプセルを埋め直す場面で幕を閉じる。だからやっぱり、現実は絶望に支配されることはないと思う。僕は彼らのその姿に希望を見出すことができたから。

コメント

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