進学に向けて 顔の見えない定住化 序章
進学に向けて!① 顔の見えない定住化 序章
こんばんは。
突然ですが、今日からひとつ新しいコンセプトをもって読書に挑戦していこうと思っています。自分は今年で大学も四年目ということもあり、進路と真剣に向き合う時期を迎えています。自分は就職ではなく、進学という道に進むのですが、そのためにはいろいろやらなければならないことがあります。そして、その中でも重要なのが読書です。なので、今日からは、”進学に向けて!”というタイトルの下、進学のための参考文献を読了したものをまとめる、ということにも新しく挑戦をしていこうと思います。
なるべく早く読みたいので、速読のメソッドは駆使しつつ読んでいくのですが、自分は様々背景があってこれまで自分が勉強してきた内容とはあまり関わりのない、自分のあまりよく知らない分野の内容をこの挑戦の下では勉強していくので、どうしても読むのに時間がかかってしまいます。なので、内容が薄くなってしまうことも多々あると思いますが、めげずに頑張ろうと思います。
さて、第一回目の今回は「顔の見えない定住化」という本の序章を読みました。読了時間は2時間と、20ページの内容にも関わらず、信じられないほど時間をかけてしまいました。
やはり、自分の知らない情報がほぼ100%で書かれている本を読むのは大変ですね。情報の取捨選択の基準もないので、すべての新しい情報に気を取られてしまいます。
内容について
序章ということもあり、この本全体が何に焦点を当てて、それをどのような視点から考察していくのか、ということがかかれていました。この本は日本におけるブラジル移民についての学術研究なのですが、どうやらこの本はブラジル移民の日本への移住過程を社会の構造的制度的要因との関係の下、理論化するということが第一の目標のようです。
構造的制度的要因として、この本の中で着目するのが、「国家」「市場」「移民ネットワーク」の三要因なのですが、一般論では移民の移住過程を構築する方法は「国家と市場」と「移民ネットワーク」でそれぞれ違うそうです。一般的には「国家や市場」は移民国家レジーム(国家による入国管理と移民統合の体系を構築する言説・政策の型)を通じて構成し、「移民ネットワーク」それとは独立した方法で移住過程を構成します。
しかし、日本の構造は少し特殊で、本来あまり親和的でない市場と移民ネットワークが結び付いており、移民ネットワークが市場を中心に構成されているため、移民たちは市場の影響を強く受け、市場に振り回されてしまい、結果市場の状況次第では失業者が多く出たりと安定しません。加えて、市場から独立した移民ネットワークが形成されていないため、ネットワークはそうした失業者を救済することができず、また、国家も移民統合の政策をもっていないため、そうした失業者の救済は地域社会に委ねられてしまいます。それが日本の移民を取り囲む構造的制度的な特殊性です。
今後の章の中では、この「国家」「市場」「移民ネットワーク」とブラジル移民の移住過程の関係を軸に、移住課程の理論化を様々な側面から進めていきます。
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